これまでの暮らしの中で、特に私の印象に残っているのが、シェアハウスで暮らした20代半ばの数年間でした。当時、アルバイトをしながら色々なボランティア活動や、趣味の絵描きなどをし、お金がないながらも充実した毎日を送ることができていました。それもこれも、シェアハウスで、他の住人達と程よく交流し、時には笑い合い、慰め合うことなどもありながら、暮らしてこられたからだと今振り返ってみて感じています。
当時シェアハウスの数は今ほどありませんでしたが、格安のランニングコストと、同じくらいの世代が集まるシェアハウスに私が魅力を感じるのにそう時間はかかりませんでした。実際にシェアハウスで暮らし始める前に、いくつかの物件を見に行きましたが、どれもこれも特徴ある物件ばかりでひとつに決めるのに難渋したことも懐かしく思い出されます。
私にとって、シェアハウスでの暮らしは、自分のやりたいことを実現するために必要不可欠なものだったと思います。今でも、シェアハウスのような建物の前を通ると、当時を懐かしく思い出し、少しだけ時間を巻き戻すのも良いかもしれない、そんなことを考えることさえあります。シェアハウスでの暮らしは、私にとって実に思い出深いものでした。