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家だけでシェアハウスを決めてしまった経験

現在30代後半の女性ですが、学生時代の終わりに、シェアハウスをした経験があります。本当はワンルームやアパートに住みたかったのですが、賃貸状況が非常に悪い地域で、選択肢がありませんでした。若い女性ばかりの3人住まい、一人は大家さんです。一見、小さな庭付きのとても感じの良い家だったので、すぐに入居を申し込んでしまいました。

家自体は古いものの、さほど不便は感じませんでした。ですが日時が経つにつれ、同居女性たちのふるまいの悪さが気になりだしたのです。夜遅くにボーイフレンドを連れて帰宅する、共用スペースに私物を置きっぱなしにする、私の食料品を勝手に使用・破棄するなど。最初、共用スペースの清掃は「気が付いた人が適当にする」ということで、私は週3回ほど掃除をしていました。ですが、気が付けば掃除をしているのは私一人なのです。

しだいに、「損をしている」と感じるようになりました。折しも学部校舎が変更され、キャンパスから遠くなったこともあり、これが引き時と思われ、引っ越しました。大家さんは「あなたはとってもいい人だったから残念だ」とは言いますが、体の良い家政婦がいなくなるのが嫌だっただけでしょう。

家の外観、部屋の良さだけでハウスシェアを決めてしまった私自身のミスです。ハウスシェアをする場合は、よっぽど生活形態の似通った、気の合う人とでなければ難しいものがあるな、と学んだ次第でした。

逆に言えば、相性の良いシェアメイトに出会えれば、住環境の悪さはさほど気にならないのかもしれません。私もまた、残念な経験だったと思っています。