現代の日本人のライフスタイルは多様化しており、マンションか一戸建てかという二者択一ではなく、シェアハウスを終の棲家にしようと考えるシニア層の方も増えています。今回は、高齢者向けのシェアハウスの魅力について紹介していきます。
年を重ねるにつれて、昔付き合いのあった人と疎遠になり、子供の家族とも別の場所で住んでいると、どうしても孤独感が増してしまうものです。そういった時、同じ境遇の人たちで集まって暮らせるシェアハウスなら共同スペースでいつでも会うことができます。体が不自由になってくると、近所の知り合いの家に行くのも大変になってきますが、同じシェアハウス内であれば外出するという心理的なハードルも下がって来るので、簡単に人と交流ができます。
さらに一緒に住んでいるのは全員世代的にも同じ人たちです。年齢が離れていると、ジェネレーションギャップで会話が成立しないのではないか、と心配になってしまいますが、同じ年代であれば若いころに夢中になった歌手やアイドルの話でも合う可能性が高いので、会話が弾むというケースも多いです。共有スペースは全員で清掃、管理することになりますが、自分のやれる範囲で手伝いをしているうちにできる事が増え、何事にも積極的になれたという高齢者の方もいます。このようにシェアハウスは時代の変化につれて利用法も変わってきています。